部活動日誌
ーテニス部ー 続・更野日記④ 『秋望』
弟子去りとて 山河あり
庭球場 秋にして落葉多し
新人戦要項を手にしては 締切日にも涙をそそぎ
指導力不足を恨んでは 他校の動向にも心を驚かす
休部 五月に連なり
子女の送球部 万金に抵たる
薄頭掻けば 更に白く
弾六府帽も不似合いになると思う
5ヶ月のご無沙汰でございました
『ブログが更新されないわ。何かあったのかしら?』と、
愛読者からワタシの心身を案じるメールは、一通も届けられていません
高体連地区予選後、すぐに弟子2人がコートを去った
事情は諸々
結局、コートの開墾をしただけの「庭球部復活劇」となったのです
されど、これまでに経験したことがないほどの開墾の日々
決して、忘れることはない
断じて、悔恨の日々ではない
弟子2人が見つけるであろう、新たな「場所」での活躍を祈る
いつか儚さを知るだけになるとしても、青春にサヨナラをして欲しくない
今日も風が吹いている
続・更野日記③ 2024.6.19 桜桃忌
『君は光るの?』
シャベルを持ち、雑草をむしる
輓馬のようにコートから倒木を運び出す
自己実現の可能性を追求するため、コート開拓に明け暮れた弟子たち
ラケットを握り、ボールを打ったのは3日間
たったそれだけで高体連へ!!
*ゼッタイに真似をしないでください
弟子曰く『そんな状況だって高体連の雰囲気を感じ取りたいんです』
それがいいし、それでいい。勝敗なんて関係ないもんね
*あくまでも個人の感想です
いざ 帯広の森テニスコートへ
But 当日の朝、弟子のひとりが高熱と腹痛を発症・・・
無念の不戦敗となった
世界に冠たる長寿国家日本
でも、高体連は人生に3回しかトライできない
しかも新人戦は2回だけ
8月の新人戦にはコートに立ってもらいたい
各校の朝練を垣間見る
100人以上がボールを打っていても
その選手にだけ目が行く、特別な「輝き」「光り」を放つ選手がいる
弟子は、そんな選手になれるだろうか?
ワタシは、そんな選手に育てられるだろうか?
課題は山積
身に付けならなければならない技術は数多
はて? 何からやりましょうか
続・更野日記② 2024.5.24 『Before. After』
開墾から1ヶ月経過
弟子2人とワタシ
弟子に『手伝って』と誘われ、快諾した優しい男子3人の不定期参加により
テニスコートが完成した
全釘を打ち込んだワタシに向かって
『何カ所かラインが短いですが?』と言う弟子
『そのうち伸びるだろう。君たちの成長とともに』と答えるワタシ
『所々、ラインが曲がっていますが?』と言う弟子
『人生は長く曲がりくねった道とポール大先生が言っておられた』と答えるワタシ
【上写真:Before】【下写真:After】
高体連3日前の放課後、いよいよボールを打ち始めた
スクールバス出発までの「たった45分間」の部活
こんな短時間で何が出来るのかと考えてしまうけれど
基本的な技術を真剣に伝えようと思う
せっかく開墾までしたのだから
続・更野日記① 2024.4.24 『チーム オベリベリ?いいえ、チーム サラペツです』
更農ソフトテニス部は、2年半「休眠」状態である
そんな部活の扉を叩く者あり
真っ直ぐに前を見つめながら
『先生、バスケが・・・いえテニスがしたいです』
素晴らしい心意気。見上げた精神力
では、放課後コートに集合するべし
ん?ここは誰?私はどこ?明治維新の頃の蝦夷地かしら?
自分や自分の現在地を見失うような風景が目の前に広がる
今なら、今だからこそ依田センパイの決意を理解できそう
荒地にて、崇高なココロを持つテニス初心者に
部活はテニス部以外にもあるよと言うワタシ
すると更に凛凛として目を見開きながら
『テニスを諦めるつもりはありません』
・・・ならば 今からワタシタチハ「チーム サラペツ」
自然と向き合い、晩成社の如く開墾に汗を流すしかあるまい
ボールを打てる日が来ることを信じて
グリーンサンドのクレイコートを甦らせ
キミがキミであるために 思う存分に駆け回って欲しい
それには何かが必要なのかも知れない
高い目標に立ち向かうなら何かがあった方がいい
何がいいだろう?
そうだ翼だ。初心者に翼